松ケン主将の適応策ブログ『傘がないなら作りましょう。』#11

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【温暖化で「食」が変化する⁈ その2】


撮影日:2020/8/30
撮影場所:嵐山町
撮影者:安野 翔(埼玉県環境科学国際センター)

前回、温暖化による気候変動での農作物への影響、についてお話ししました。

端的に言えば、気温が上がることにより農作物の出来が悪くなる可能性がある、ということでした。

そこでふと、考えました。常春の国に行きたい、と思うのは暖かくて元気になるから。気温が高い方が生物の活動が活発化するのは、自分自身の経験からも言える。

農作物も同じなのでは?それなのにどうして出来が悪くなることになるのか?またしても「地下鉄漫才」状態に。

再び「温暖化 影響 農作物」とググってみました。前回紹介した農業環境技術研究所のページの下に次のようなサイトが表示されました。

https://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/12/12-2/qa_12-2-j.html

リンクをクリックしてみると…どこかで見た顔が…。

そこは国立環境研究所のページ。地球温暖化についてのQ&A。答えていたのはなんと先日、CESSサイエンスカフェに登場したCESSのOB、増冨祐司さんでした。

それによると、

① 二酸化炭素と日射量の増加は光合成を促進する

② 雨の降り方が変化し葉中の水分量が減ってしまうと光合成は抑制される

③ 働く酵素の活動にとって最適な気温(これを「至適温度」といいます)があり、そこで光合成は極大化する

光合成が促進されれば作物生産性があがり、抑制されると逆に。①と②のバランスは地域や種類によって異なりますから、温暖化の影響は一概には言えません。

より影響が高いのは温度の方のようです。しかも、それは現在の気温が関わってくる、と言います。

中・高緯度の地域では、ある程度の気温上昇は生長期間が伸びたり、至適温度に近づき作物の生産性が高くなる可能性がある。

一方、低緯度地域では現在の気温がすでに高いため、1、2°C程度の上昇でも至適温度から離れる。

高温障害(米の白濁化やみかんのスカスカなど)の発生可能性も高く、生産性は減少する。

このページではこうした事態に対処するために「適応策」があるのだ、と力強く述べています。3〜5度程度の上昇ならば「適応策」により収穫量の減少を補えると。

その内容としては、品種の変更、植え付けや刈り入れ時期の変更、灌漑施設の整備があげられています。

やや具体性に欠くのは玉にキズ。当人を知る者として弁解するなら、地域や種類によりやり方は様々なので、一般的な言い回ししかできないといったところでしょう。

大事なのは傍観でなく行動。傘を作るために何ができるか、適応センターを利用していただき、みんなで考えていきたいです。


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