松ケン主将の適応策ブログ#6 【温暖化で冬は春になるのか?】

【温暖化で冬は春になるのか?】


温暖化適応策について発信していく、のが目的のブログなので「暑い」ことが話題になりがちです。

なのですが、書いている今は真冬だったりします。あまりに季節感違いすぎ。ゆえに読んでいただいても今ひとつピンとこないかな、と思ったりします。

そこで、冬のこともちょっと考えてみましょう。ここから数回は「冬特集」です。

温暖化によって冬が暖かくなるのは主将のような寒がりには非常にありがたい。気候変動が及ぼす影響は計り知れないので「メリット」とは言い難いですが。

冬は夏より寒い。これは、地球の地軸が公転方向より23.4度傾いていることで夏と冬では太陽光の入射角が変わり、受けられるエネルギーに違いがあることによります。

緯度が高いほど気温が低いのも同じ理由。一方標高が高いほど寒いのは気圧が低くなると温度が下がるという気体の性質によります。

これらは温暖化の原因である「温室効果」とは無関係です。温暖化が進行することで気温が上昇しても冬と夏が逆転することはないのです。

したがって日本が常夏になることもあり得ません。温暖化によっていわば気温は「底上げ」されることになるのです。

このSAI-PLATには熊谷地方気象台の100年間の月ごとの平均気温の推移が載せてあります。

(https://saiplat.pref.saitama.lg.jp/climate_change_data/tukigotokion)

年平均では100年間で2.1℃の上昇。1月は2.0℃、8月は2.1℃。月ごとを見ると1.5℃から2.8℃まで差がありますが、まさしく「底上げ」になっています。

100年前と比べてはわかりませんが、人間となって50年の経験から言えば子供の頃の方が寒かったと感じているのは確かです。

このまま対策が取られず温暖化が進行すると予想されている気温上昇は100年で約5℃。となれば日本は雪国でなくなるのではと考えられます。

例えば新潟の冬の1〜2月の平均気温は0℃ぐらい。5℃上がれば雪から雨になる可能性が大きくなるからです。

温暖化で日本から雪は消えるか?そう簡単でもないようです。次回へ続きます。


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