南方系昆虫の侵入定着
近年、以前は県内に生息していなかった南方系の生物が侵入・定着する事例が増えています。代表的な生物が、チョウ類のムラサキツバメとツマグロヒョウモンです。
ムラサキツバメ
ムラサキツバメの埼玉県における最も古い記録は、1978年の狭山市の記録ですが、その後2000年まで新たな記録はありませんでした。しかし、2000年以降、記録が急増し、現在は関東地方の平地で広く生息が確認されております。
ツマグロヒョウモン
以前は埼玉県では稀であったツマグロヒョウモンも、2000年以降、急増し、今や最も普通に見られるチョウになってしまいました。ツマグロヒョウモンの幼虫はスミレの仲間を餌としており、園芸スミレであるパンジーも食害するため、パンジーの生産量が国内で最も多い埼玉県では、県農林部が、2008年に注意報(予察報)を発表し農家にツマグロヒョウモンへの注意を呼び掛けました。