世界・日本・埼玉県の気温変化

世界の気温上昇

世界の年平均気温は1891年から2021年の間に0.77℃/100年の割合で上昇しました。

特に最近の8年間(2014~2021年)は、それ以前に最も高温であった1998年よりも高い平均気温を記録しています

日本の気温上昇

日本の年平均気温は長期的にみると上昇しています。1898年から2022年までの日本の気温上昇率(都市化の影響の少ない15地点の平均)は100年に換算すると1.30℃となっており、世界の気温上昇率(0.77℃/100年)より高くなっています。

図の緑色の折れ線を見ると、1980年代後半から1990年代前半に急激に気温が上昇した以降も緩やかに気温の上昇が続いていることがわかります。こうした傾向は世界の気温の変化傾向と一致しています。

地球温暖化による気温上昇は、一般的に高緯度ほど上昇量が大きく、低緯度ほど小さくなっています。また、海上よりも陸上において上昇量が大きくなっています。そのため、中緯度に位置し、大陸に近い日本では世界の平均と比べて気温上昇量が大きくなっていると考えられています。

埼玉県の気温上昇

埼玉県では、日本の平均と比べて早いペースで気温が上昇しています。

熊谷地方気象台においては、2007年(40.9℃)、2018年(41.1℃)と、度々日本最高気温を更新しており、暑さが厳しくなっています。

熊谷地方気象台の1898年から2022年までの気温上昇率は、100年に換算すると2.2℃となり、日本の平均気温の上昇率(1.3℃/100年)より高くなっています。これは、地球温暖化による気温上昇に加え、都市化の進行に伴うヒートアイランド現象の影響によるものと考えられています。

特に1980年代後半以降の気温上昇は大きく、2018年には観測開始以来最も高い年平均気温を観測しました。

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