2025-12-25
#15「メリークリスマス&パッピーニューイヤー」

2025年の年末、立教大学で開催された生徒・学生たちによるSDGsの催しに、スタッフとして参加しました。この催しは、中口毅博・芝浦工業大学名誉教授を中心に進めているインカレSDGsプロジェクトの取組の1つで、2回目の開催となります。中学生、高校生、大学生らが全国各地で展開したSDGsの取組をパネル展示し、その前に集まった大人の参加者らに自らの言葉で説明し、質疑応答にも応じるものです。

「各料理の食料自給率を計算できるアプリをつくり、食品ロス問題の啓発や食育に取り組み、大阪万博にも出演したチーム」「外国人も医療関係者も困らないようにと病院での必須会話を多言語化し、そのアプリを実際の病院で試行したチーム」「フェアトレード製品を販売し、その売上で途上国支援を進めているチーム」など、いずれの取組も素晴らしく、大人が大いに刺激を受ける機会でもあります。有識者よる審査も行われ、最後に表彰式も行われました。このほか、多世代交流のワークショップや私も成人ゲストとして参加した若者キャリア支援ワークショップなど盛りだくさんな内容です。帰路に着く頃には、ちょうど立教大学のクリスマスツリーが点灯し、しばしクリスマス気分を味わいました。
さて、SDGsと言えば、17のゴールの関係を表すSDGsウエディングケーキモデルを知る方も多いと思います。17のゴールは全て重要ですが、世の中は環境が基盤であり、これに関するゴールが十分に達成されなければ、社会も経済も足元から崩れてしまうというものです。立教大学の大きなクリスマスツリーを見ているうちに、ツリーの形がウエディングケーキモデルに思えてきました。
ツリーだとすれば、基盤である環境分野には、2025年はどんな飾りが付けられたでしょうか。「異常気象」「熊被害の増加」「海洋プラスチック汚染」「PFAS汚染」など環境分野で話題に上ったものは、残念ながらいずれも喜ばしいものではありませんでした。SDGsの目標年である2030年までは、あと5年しかありません。来年は、1つでも喜ばしい飾りを付けることができるでしょうか。

もう2025年も残り少なくなり、このコラムが掲載される頃には新年を迎えています。この時期になると、いつも心の中に流れるのは、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの「Happy Xmas (War is Over)」です。ベトナム戦争のさ中に発表されたこの曲では、ジョンとヨーコは次のように唄います。
「今日は楽しいクリスマス (争いはなくなるよ)
健やかなる人も病める人も (あなたが望めば)
富める人にも貧しい人にも (争いはなくせるよ)
たとえ争いごとがあったって (一人ひとりがそう願えば)
みんなにクリスマスは訪れる!」
そして、コーラスが続きます。
「心からメリークリスマス!
そして、新年おめでとう!
新しい年が、なんの憂いもなく、良い年でありますように!」
未だ、戦争が負わない世界ですが、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー

【筆者プロフィール】
星野 弘志氏 (NPO法人環境ネットワーク埼玉 代表理事)
元埼玉県環境部長。現在はNPO法人環境ネットワーク埼玉(埼玉県地球温暖化防止活動推進センター)の代表理事、埼玉県環境科学国際センター客員研究員を務めるほか、埼玉グリーン購入ネットワーク会長、埼玉環境カウンセラー協会副会長などとして幅広く環境啓発活動などに取り組む。
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